カメラマンへの依頼費、高すぎませんか?
正直に言います。
私は創業当初、プロのカメラマンに商品撮影を依頼しました。1カット5,000円×20商品=10万円。
「プロに頼めば売れる画像が手に入る」と信じていたからです。
結果、その月の売上は8万円。撮影費だけで赤字でした。
「じゃあ自分で撮ればいいじゃないか」と思いますよね? 私もそう思いました。
ベランダに白い布を敷いて、太陽光が差し込むのをじっと待ちました。30分後、雲がかかって光が消えました。1時間待っても晴れません。その日の撮影は中止。正直、やってられませんでした。
この「画像問題」を解決してくれたのが、AIです。
今では撮影費ゼロ円で、プロが撮ったような商品画像を量産しています。
ただし、最初からうまくいったわけではありません。3日間徹夜して絶望した話も、包み隠さずお伝えします。
AIがEC画像の悩みを解決する3つの理由
理由1:モデル撮影が「ゼロ円」になる
「商品を持っている人物の画像が欲しい」
これ、普通にやると地獄です。モデルを探して、スケジュールを調整して、撮影場所を押さえて、ギャラを払って…。私の場合、モデル1人に3万円、スタジオ代に2万円、合計5万円が1日で消えました。
AIを使えば、あなたの商品を持ったリアルな外国人モデルでもアジア系モデルでも、肖像権の心配なく生成できます。
費用はMidjourneyの月額30ドル(約4,500円)だけ。1回の撮影で消えていた5万円が、まるまる浮きます。
理由2:背景変更が「数秒」で終わる
「白背景しかないけど、リビングに置いてあるイメージ画像も欲しい」
以前の私なら、Photoshopで切り抜いて、フリー素材の背景を探して、影をつけて…と、1枚に30分かかっていました。
今はCanva Proの「背景除去」をワンクリックして、AIで生成した背景に合成するだけ。5分で終わります。
ここだけの話、この「Canva Pro × Midjourney」の組み合わせこそが、私が2年かけてたどり着いた最強の時短術です。
理由3:デザインの「センス」をAIが補完してくれる
私はデザインのセンスがありません。自分で撮った写真は、どれも「なんか暗い」「なんかダサい」。
でもAIは、プロのカメラマンが使う「売れる構図」と「魅力的なライティング」を知っています。
後述しますが、「Studio lighting」というたった一言をプロンプトに加えるだけで、素人が撮った写真のような「のっぺり感」が消えます。これを知ったとき、私は本当に感動しました。
【正直に話します】AI導入で3日間徹夜した失敗談
ここで、私の恥ずかしい失敗談をお話しします。
最初にMidjourneyを使ったとき、私はこんなプロンプトを入力しました。
A woman holding a leather wallet, beautiful, high quality
出てきた画像を見て、絶望しました。
指が6本ある。
肌がツルツルすぎて、マネキンみたいになっている。
背景がごちゃごちゃしていて、商品が目立たない。
どう見ても「いかにもAI」な画像でした。
「こんなの使えるわけない」と思いながらも、諦めきれずに3日間徹夜してプロンプトを調整し続けました。
そして、ようやく気づいたのです。
「Studio lighting」という呪文を入れるだけで、世界が変わるということに。
Studio lighting(スタジオライティング)を指定すると、AIは「プロのスタジオで撮影された写真」を再現しようとします。
結果、光の当たり方が均一になり、影が自然になり、「なんか安っぽい」感じが消えます。
この発見以降、私の生成する画像のクオリティは劇的に上がりました。
【実践】ECサイト専用「画像生成プロンプト」の作り方
高品質な画像を作るには、単に「革財布」と入力するだけではダメです。
私が2年間の試行錯誤で見つけた、EC運営者が押さえるべきプロンプトの3要素をお伝えします。
構成要素1:商品の素材感・テクスチャを指定する
最も重要なのは、商品の「高そうに見える質感」をAIに伝えることです。
ここをサボると、安っぽいプラスチック感のある画像が出てきます。
- ✕「財布」→ ◯「ハイエンドのイタリアンレザー財布(High-end Italian leather wallet)」
- ✕「マグカップ」→ ◯「マットな質感のセラミックマグ(Matte ceramic mug)」
素材名は英語で、できるだけ具体的に書いてください。これだけで画像の「高級感」が段違いになります。
構成要素2:ライティングと構図を指定する
ここが一番重要です。私が3日間徹夜して学んだことを、3行でまとめます。
- 照明:「Studio lighting」一択。これを入れないと素人写真になります。
- 背景:ECなら「Clean white background(白背景)」か「Bokeh(ぼかし)」が無難。
- 構図:商品全体を見せるなら「Top-down view(俯瞰)」、質感を見せるなら「Macro photography(マクロ)」。
特に「Studio lighting」は絶対に入れてください。これを知らずに使っていた過去の自分を殴りたいくらいです。
構成要素3:アスペクト比を指定する
せっかく良い画像を作っても、サイズが合わなければ使えません。
- インスタグラム、ECの商品一覧:
--ar 1:1(正方形) - ブログ、LP用のヘッダー:
--ar 16:9(横長)
Midjourneyの場合、プロンプトの最後に --ar 1:1 と付けるだけで指定できます。
コピペでOK!私が実際に使っているプロンプト
理屈はいいから、とりあえず使えるプロンプトが欲しい。そういう方のために、私が実際に使っているテンプレートを公開します。
{ } の部分だけ、あなたの商品に合わせて書き換えてください。
A product photography of {商品名と素材(英語)},
{商品のみ or held by a Japanese woman's hand},
studio lighting, clean white background,
high resolution, macro photography,
commercial product shot --ar 1:1 --v 6.0
【記入例】革財布の場合
A product photography of high-end Italian leather bifold wallet,
held by a Japanese woman's hand,
studio lighting, clean white background,
high resolution, macro photography,
commercial product shot --ar 1:1 --v 6.0
ポイントは「studio lighting」と「commercial product shot」の2つ。この2つを入れるだけで、「広告で使えるレベル」の画像が出てきます。
ツール選び:初心者はこれ一択です
AI画像生成ツールはいくつかありますが、私の結論はシンプルです。
Stable Diffusionは、正直おすすめしません
「無料で使える」と聞いて、私もStable Diffusionに挑戦しました。
結果、環境構築の段階で挫折しました。
Pythonをインストールして、コマンドプロンプトを叩いて、モデルをダウンロードして…。エンジニアなら楽勝かもしれませんが、私には無理でした。
EC運営者の時間は、商品開発や集客に使うべきです。環境構築に3日かけるくらいなら、月30ドル払ってMidjourneyを使ったほうがいい。これが私のスタンスです。
Midjourney × Canva Proが最強の組み合わせ
私が2年かけてたどり着いた結論は、「Midjourneyで画像を生成し、Canva Proで仕上げる」というワークフローです。
Midjourney(月額30ドル)
- 現時点で最もクオリティが高い画像生成AI
- EC向けの「商品写真っぽい画像」が得意
- Discord上で動くので、ブラウザだけで使える
Canva Pro(月額1,500円)
- 「背景除去」がワンクリックで完了する
- AIで生成した画像をバナーやSNS投稿に加工できる
- EC運営者なら、これだけでデザイン作業が完結する
ここだけの話、Canva Proの「背景除去」機能だけで月1,500円の元は取れます。
以前はPhotoshopで30分かけて切り抜いていた作業が、5秒で終わります。これを知ったとき、過去の自分の時間を返してほしいと本気で思いました。
AI画像を使うときの注意点
最後に、AI画像を使う上での注意点をお伝えします。
1. 実物と違いすぎる画像はクレームになる
AIは「理想の商品画像」を作ってしまいます。
革の質感がやたら高級に見えたり、色味が実物より鮮やかになったり。これをそのまま使うと、届いた商品を見たお客さんから「写真と違う」とクレームが来ます。
AI画像は「イメージ画像」として使い、実物写真も必ず掲載してください。
2. 人物の「指」と「歯」は必ずチェックする
AIは今でも、人体の描写が苦手です。特に指が6本になったり、歯が不自然に並んでいたりすることがあります。
モデル画像を使う場合は、必ず拡大して指と歯をチェックしてください。私は一度、指が6本のモデル画像をそのまま掲載してしまい、お客さんから「怖い」とDMが来たことがあります。
3. 生成AIの利用規約は確認しておく
MidjourneyもStable Diffusionも、商用利用は基本的にOKです。ただし、有料プランへの加入が条件になっている場合があります。
無料版で生成した画像をそのまま商用利用すると、規約違反になる可能性があるので注意してください。
まとめ:撮影費10万円が浮いた話
創業当初、私は撮影費に10万円を払って赤字になりました。
今は、MidjourneyとCanva Proで月額6,000円。それで、以前より多くの商品画像を、以前より高いクオリティで量産できています。
浮いた10万円は、新商品の仕入れと広告費に回しました。売上は、AI導入前の3倍になりました。
「AIなんて難しそう」と思っている方へ。私も最初はそうでした。3日間徹夜して、指が6本の画像を量産して、何度も挫折しかけました。
でも、「Studio lighting」という呪文を知った瞬間、世界が変わりました。
この記事で紹介したプロンプトをコピペするだけで、あなたも同じ結果が出せます。まずは1枚、試しに作ってみてください。

